早いもので、派遣社員として育休復帰して1年が経とうとしています。
この3月初めに、4月からの時給(昇給金額)がわかったので公開してみます。
2022年4月からの時給:1,310円
(昇給時給:5円)
【補足情報】
勤務地域:滋賀県の中核市
職種:営業事務
勤務時間:6時間の時短勤務
勤続年数:約4年勤続後、産休により契約終了。同じ派遣先で育休復帰できたため、合計勤続年数は約5年
1日6時間の時短勤務なので、1ヵ月の勤務日数を20日とすると、昇給額は600円/ひと月で換算できます。
正直な感想を言うと、めっちゃくちゃショックでした。
ん?1,310円?今1,305円だから、、え?昇給5円?え??(電卓でも計算する)
こんな感じでプチパニック状態でした。
こちらの記事で、派遣社員の昇給方法について自分の実績をご紹介していました。
https://hakenworkmama.com/haken-3/
それなのにこんな結果でお恥ずかしい…。
2年連続で昇給時給は25円だったので、今後もこのペースで上がっていけばいいなと夢見ていました。
昇給5円の原因はなんだったのでしょうか?
派遣先・派遣会社・時短勤務・小さい子供がいる、等など、様々な要因がありました。
昇給に悩むワーママの方に少しでもご参考になれば嬉しいです。
育休復帰後の勤務状態 「質より量」となり、やりがいダウン
ここで、産休前と育休復帰後の業務状態の違いについてまとめておきます。
一言で言うと、育休復帰後の仕事内容は「質より量」になりました。
【産休前】
勤務時間:8時間、残業月10時間以下
担当営業:2~3名
主な業務内容:
①伝票類発行
②納品作業
③社内書類作成
④営業の進捗フォロー
⑤お客様へのメール送信や電話応対等の代行業務
【育休復帰後】
勤務時間:6時間、残業月0時間(残業できないので昼休みに作業することも有)
担当営業:4名
主な業務内容:
①伝票類発行
②納品作業
③社内書類作成
私の育休復帰とは関係なく急遽2人の派遣社員が契約終了となったことにより、担当者数が増えました。
派遣社員の補充はされたものの、部署の営業人数が増えたこともあり、担当者数は増えたままです。
これにより、業務内容①~③のルーチンワークをこなすだけで精いっぱいな状況です。
本当は④⑤のような、定型業務ではない仕事にやりがいを感じていたので、残念です。
自己評価と昇給額のギャップ
私としては、下記業務状況により評価をしていただきたいと思っていました。
①細かいフォローはできなくなったものの、通常業務量は産休前より増えている。
②時短勤務の中でこれをやりくりしている。
単純に納品数と勤務時間で仕事量の割合を計算してみると、産休前に比べて復帰後は仕事量が1.5倍になっていました。
昇給5円の通知が届いた後、派遣会社に再交渉のお願いをしましたが、「既に尽力して交渉した結果」とのことで、再交渉してもらうこと自体聞き入れていただけませんでした。
ただ、時間を取って面談してくださったので、そこで得た情報を記載します。
派遣先からのコメント
派遣会社より、派遣先からのコメントをフィードバックしてくれました。
「みーこさんは処理能力が高く、評価しています。
しかし現状では、周りのバックアップもある中での業務遂行をいただくことも多かったため、この評価となります。」
要するに、「子供のことで急な休みが多く、同僚に迷惑をかけることが多かった」ということですね。
これを言われてしまうと手も足もでませんね。。
まさにその通りだと思います。
病児保育を利用したり、主人と休みを交代しながらなるべく出社できるよう努力しましたが、会社からするとリスクのある人材であることには変わりありません。
子供が原因(体調不良やコロナによる保育園休園)で急に休むことになった日数は、約1年間で12日でした。
ずいぶん免疫力がついてきたのか、ここ4ヵ月ほどは休むことなく保育園に登園できています。
そのため、年間を通して急な休みで迷惑を掛けていた実感が薄れてしまっていたのは事実です。
また、派遣先から派遣会社へ「昇給額は派遣社員にできるだけ還元してほしい」とのコメントがあったそうです。
派遣会社の担当曰く、「時給が据え置きの人もいる中で、下げられることもなく5円でも昇給してくれたのはよく考えてくれてのことだと思う」とのことでした。
※時給が据え置きなのは、おそらく他部署の専門職の派遣社員のことだと思います。
初期設定時給が営業事務よりも高いです。
派遣先の評価基準
「年間の休みが多いかどうか」ということが、派遣先の評価方法のベースとしてあるということを教えてもらいました。
有休消化の範囲内の休日数だったので納得いかない気持ちもありますが、「そういう評価基準なのだ」ということがわかり少しスッキリしました。
また、同一労働同一賃金の労使協定方式において滋賀県の時給基準値の金額をクリアしているため、これ以上の昇給は難しいそうです。
これには少しビックリしました。
それじゃあどれだけスキルアップや仕事量が増えても、もう昇給は望めないってこと?!と思いました。
基準値ありきでの評価だと思うと、何ともガッカリしますね。
この考え方は、他の派遣会社でもおそらく同様だと思うとのことです。
同一労働同一賃金について詳しくはこちら↓
労使協定方式において派遣労働者の賃金水準はどうなる?派遣先企業がチェックすべきこと(アデコ)
職種別平均賃金↓(PDFファイル)
https://www.mhlw.go.jp/content/000817351.pdf
地域指数↓(PDFファイル)
https://www.mhlw.go.jp/content/000817358.pdf
私の場合は、営業・販売事務従事者の基準値時給:1,239円×地域指数:98.1%=1215.459円が時給基準値となるようです。
この時給はクリアしてるので、昇給はなくてもいいでしょという考え方みたいですね。
※残念ながら、勤続年数は反映されないようです。
(1年継続の値1,416円×98.1%=1389.096円/時給 に全然届いてないですからね。。)
派遣会社の事情
私は派遣会社と無期雇用契約をしているのですが、無期雇用にはコストがかかるそうです。
(契約終了後も、次の派遣先が見つかるまで給与を支給したりという保障があるため。)
そのため給与への還元率が下がるということでした。
私が無期雇用契約になったのは2017年のことで、その後時給25円UPの昇給も2回あったんですけどね。。
昇給5円で継続するか、契約終了の2択を迫られました。
ただ契約延長しない場合は、現在の派遣会社を続ける・辞めるにかかわらず転職活動の協力はしますよ、と言っていただきました。
契約は3月いっぱいまでで、昇給額を聞いたのは3月初めのことでした。
1ヵ月弱で転職というわけにもいかず、契約続行を選択しました。
(有期雇用契約のため、6ヵ月間の更新)
これからどうするか?考えるきっかけに
派遣会社の担当者に上記のようなことを話してもらい、納得しきれない部分はあるものの昇給5円だったことへの理解はできました。
それと同時に、今後のキャリアプラン(と言ったら大げさなのかな?)をよく考えるきっかけになりました。
これから先フルタイム出勤になったとしても、今の派遣会社&派遣先では昇給額は頭打ちになりそうです。
ならば思い切って違う働き方を模索してみようと考えました。
正社員へ転職?
今までは月単位での収入しか考えていませんでした。
でも年単位で見ると、月収が同じだとしてもボーナスのある正社員の方が、当たり前ですが年収は高いです。
【現在の年収】
時給1,310円×120時間(1日6時間×1ヵ月20日)=157,200円(月収/税引き前)
157,200円×12ヵ月=1,886,400円(年収/税引き前)
【正社員の年収】(現在と同じ月収で換算)
1,886,400円+314,400円(ボーナス夏・冬各1ヵ月分)=2,200,800円(年収/税引き前)
現在と同じ月収(時短勤務)でも、夏・冬のボーナスそれぞれ1ヵ月分があるだけで年収はプラス約30万円になります。
中小企業の正社員から派遣社員になった時は、「同じくらいの月収があれば生活できるし、ボーナスはいらないから今より楽に仕事がしたい」と思っていました。
派遣社員になって、確かに仕事が楽になったことで心身も楽になりましたが、「やっぱりボーナス欲しいな…」という気持ちは少なからずありました。
こちらの記事でも触れましたが、派遣社員で働くことにはメリットもたくさんあります。
このメリットを捨ててでも、正社員で働けるかどうかが悩みどころです。
【行動①】
とりあえず、転職エージェント3社に登録してみました。
現在の派遣会社でも、正社員や紹介予定派遣の取り扱いがあるので、派遣会社の担当者とも相談してみようと思います。
自分の市場価値を知ることで、転職しなくとも今の待遇が妥当だとわかれば、納得して働き続けることができると思います。
登録から約2週間経ちますが、転職エージェントの状況は下記の通りです。
(私なりに「ワーママにもおすすめできる転職エージェント」を調べて登録しました。)
求人の条件は、①勤務地:滋賀県 ②職種:事務系 ③雇用形態:正社員or紹介型派遣 ④希望年収:250万円以上 です。
・マイナビエージェント→「マッチできる求人がなくすぐにご紹介が難しい状況です。」とメールが届く
・パソナキャリア→「残念ながら保有する求人がございませんでした。」とメールが届く
・doda→毎日何通も求人のメールが届くが、希望に合う内容はない(勤務地が他府県等)
全ての転職エージェントに共通で、面談の日程調整のための電話はありませんでした。
そのため事前面談もできていません。
営業事務・一般事務しか経験のない30代半ば派遣社員は、やはり市場価値低いのか?と悲しくなります。
転職市場が好調だから忙しいのかも、もう3月も終わるから時期がわるかったのかも、と自分を慰めています(笑)
副業を始める?
派遣社員のままでも副業で月3万円の収入があれば、年間で36万円の収入となります。
派遣社員のメリットを残しつつ、年収アップできる可能性があります。
ブログ
このブログは副業をしてみようと思い始めたのですが、5ヵ月経った現在も収入には程遠い状態です。
まずは収入1円を目指し、コツコツと記事を書いていっている段階です。
せどり
せどりにも興味があります。
まずはメルカリで不用品を売るところから始めたいのですが、こちらはまだ何も始められていません。
【行動②】
せどりをしている妹が、好意でメルカリのやり方を教えてくれると言ってくれました。
実際に不用品を売ってみて、一歩踏み出したいと思います。
副業である程度収入があれば節税対策もできるので、何かしらの方法では成功させたいという希望を持っています。
時短派遣社員ワーママ 昇給5円の結果
時短で派遣社員として育休復帰した私が、1年働いた後の昇給金額を公開してみました。
時短勤務ワーママの昇給について調べてみると、正社員でも「昇給なし」や「減給」なんてこともあるようです。
個人的には、
時短の中で仕事をこなしたり、自分がいなくても仕事を代行してもらえるよう日々工夫や努力を重ねているのに…
同僚への気遣いや、謎のわが子への申し訳なさで、以前よりも心身ともに疲れているのに…
という思いもあります。
でも会社からすれば、急な休みが不可避で休む日数自体も多い・残業できない・勤務時間が少ない 等の理由で評価に繋がりません。
ですが、このことが年収アップやワークライフバランスについて考えるきっかけになりました。
しばらくの間、①転職活動と②副業を続けてみたいと思います。
また動きがあれば、できたてほやほやのツイッターアカウントや、ブログでご報告できたらと思います。
時短のお給料で嘆くワーママに、一例としてご参考になれば幸いです。
ここまで読んで頂き、ありがとうございました!
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