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子育てと仕事の両立、無理なんだけど…もっと気楽に働きたいよ。
パートよりも時給が高い派遣社員になりたいけど、どう行動すればいいのかな。
家事育児の負担割合が多い日本のママにとって、より働きやすい環境を求めるのは自然なことです。
派遣社員として働くと、時間にも気持ちにも余裕ができるため、子育てと仕事を両立しやすいです。
また、パートやアルバイトとおなじ内容のお仕事でも派遣社員のほうが高時給であることが多いので、パートママにも派遣社員への転職はおすすめです。
関連記事:育児と仕事の両立は無理?派遣社員ママならかなう!【子育て主婦が実体験よりメリット・デメリットを解説】
しかし子育て中の主婦が派遣社員になるには、子どものいない女性が派遣社員になるよりも少し複雑です。
なぜなら、子どもの預け先の事情も含めて検討する必要があるからです。
私は正社員として約6年間勤続後、派遣社員に転身しました。派遣社員歴9年になる一児の母です。
派遣社員ママとして働くことは、家事育児と仕事の両立がしやすく、心にゆとりを持てる働き方だなと実感しています。
この記事では、子どもが「幼稚園」「認定こども園(1号認定)」「認可外保育施設」に通園しているワーママが、派遣社員になる具体的なステップを解説します。
※お仕事の雇用形態(正社員・契約社員・パートなど)は問いません。
この記事を読むと、働くママが派遣社員になるために必要な行動や押さえておきたいポイントがわかります。
結論から言うと、通っている園の利用に親の就労条件があるかどうかで、必要な手順や確認事項が変わります。
前提条件①:子どもが幼稚園・認定こども園(1号認定)・認可外保育園に通園していること
まず初めに、本記事の対象とする子どもの通園状況について説明します。
本記事では、「市町村から1号認定をうけて幼稚園または認定こども園に通園している子ども」または「認可外保育施設に通園している子ども」のママを対象とします。
- 保育の認定区分とは?
- 子どもの年齢や保育の必要性の有無により、1号認定・2号認定・3号認定のいずれかに区分されます。
認定区分によって、利用できる保育施設が異なります。
認定区分の種類は以下のフローをご参照ください。
認定区分別の利用できる施設と概要は、以下の表をご参照ください。
認定区分 (年齢) | 利用できる施設 | 特徴 | 利用時間 | 利用できる保護者 | 無償化 |
---|---|---|---|---|---|
1号認定 (3~5歳) | 幼稚園 | 小学校以降の教育の基礎を つくるため、幼児期の 教育を行う | ・昼過ぎごろまでの教育時間 ・園により午後や土曜日、 夏休みなどの長期休業中の 預かり保育 | 制限なし | 月額上限 2.57万円 |
認定こども園 | 幼稚園と保育所の機能や 特徴をあわせ持ち、 地域の子育て支援も行う | ・昼過ぎごろまでの教育時間 ・保育を必要とする場合は 夕方までの保育を実施 ・園により延長保育も実施 | 利用料が 無償 | ||
2号認定 (3~5歳) | 保育所 | 就労などのため、 家庭で保育のできない 保護者に代わって保育する | ・夕方までの保育 ・園により延長保育を実施 | 保育を必要とする事由 に該当すること | |
認定こども園 | 幼稚園と保育所の機能や 特徴をあわせ持ち、 地域の子育て支援も行う | ・昼過ぎごろまでの教育時間 ・保育を必要とする場合は 夕方までの保育を実施 ・園により延長保育も実施 | 制限なし | ||
3号認定 (0~2歳) | 保育所 | 就労などのため、 家庭で保育のできない 保護者に代わって保育する | ・夕方までの保育 ・園により延長保育を実施 | 保育を必要とする事由 に該当すること | 住民税非課税世帯 を対象として 利用料が無償 |
認定こども園 | 幼稚園と保育所の機能や 特徴をあわせ持ち、 地域の子育て支援も行う | ||||
地域型保育 | 保育所より少人数で 0~2歳の子どもを保育 (家庭的,小規模,事業所内, 居宅訪問型保育の4種) |
参考:よくわかる「子ども・子育て支援新制度」−こども家庭庁
幼児教育・保育の無償化概要-こども家庭庁
保育園ではなく幼稚園や認定こども園(教育標準時間)を選択しているワーママは、「保育を必要とする事由」に該当する場合もありますが「1号認定」となります。
ただし保育料無償化の対象となるためには、市町村より「保育の必要性の認定」を受ける必要があります。
本記事では、以下2つの条件を満たす家庭において、ママの派遣社員への転職について解説します。
- 子の両親は共働き(両親の雇用形態は問わない)
- 子が幼稚園・認定こども園(1号認定)・認可外保育施設のいずれかを利用している
幼稚園・認定こども園(1号認定)・認可外保育施設はすべて保護者の就労状況を問わないことが多いので、まとめて解説します。
前提条件②:家計を主に支えるのはママ以外の人であること
派遣社員のデメリットの一つとして、「正社員よりも年収が下がる」「正社員よりも雇用が不安定」という点があります。
世帯の家計を主に支えている人がママの場合、そのママが派遣社員になると世帯年収が激減してしまう可能性があります。
生活資金が極端に減ると、「ママが心にゆとりをもって育児と仕事を両立できる」という
派遣社員ママ最大のメリットが活かせなくなってしまいます。
そのため本記事では、「家計を主に支えるのは夫(または夫以外の家族やパートナー)」というモデルケースを想定しています。
子どもが幼稚園・認定こども園(1号認定)・認可外保育園児の働く主婦が派遣社員になるためのポイント
幼稚園・認定こども園(1号認定)・認可外保育施設は保護者の就労条件がないことが多いので、保育所などよりも転職のハードルは低いです。
しかし利用条件は園により異なるため、以下のことに気をつけましょう。
チェックポイント
- 継続利用の就労条件があるかを園に確認
- 求職中の「猶予期間」を園に確認
年長さんの場合、小学生になってから利用する学童保育のことも意識しておきましょう。
学童保育の申請時期は市町村や施設によりますが、入学する前年の11月~1月頃が一般的です。
- 学童保育とは?
- 小学生が学校の放課後や休日に利用する保育サービス。
学童保育施設では、子供たちが遊びながら学習支援を受けたり、安全な環境で過ごすことができます。
公設の学童保育では、保護者の就労条件などがあり、市町村にて審査があります。
具体的なステップを確認する前に、以下の記事で「ママが派遣社員になるためのポイント」と「基本の7ステップ」を見ておくと、より理解が深まります。
【初めての派遣登録でも安心】子育て中の主婦が派遣社員になるには?【ポイントと基本の7ステップ】
継続利用の就労条件があるかを園に確認
派遣のお仕事で希望する就労時間が今のお仕事と比べて大幅に減る場合は、園の利用条件を満たせているか確認しておきましょう。
幼稚園・認定こども園(1号認定)・認可外保育施設は、保育所などよりも就労時間の条件はゆるいです。
しかし、特に幼稚園の預かり保育には「ひと月○時間以上の就労」などの利用条件が定められている場合があります。
就労条件が満たせない場合は、以下のような対策があります。
- 派遣のお仕事で希望する就労時間を延ばす
- 幼稚園の預かり保育をやめて教育時間のみの利用にする
- 就労条件がない、または就労条件がゆるい他の預け先への転園を検討する
もし就労条件がなく継続して園を利用できる場合でも、派遣のお仕事を決めてから退職することをおすすめします。派遣のお仕事が決まる前に退職してしまうと、無収入のなか利用料の支払いを続けることになるからです。
ただし、「園の利用条件なし」かつ「子どもが3歳以上で利用料の支払いが免除される」場合は、この限りではありません。認定こども園だけでなく、幼稚園や認可外保育施設も保育無償化の対象です。
園にかかる毎月の費用を確認し、お仕事が決まる前に退職しても数ヶ月間は支払いに問題ないか確認しておきましょう。
幼稚園・認定こども園の無償化
概要
- 幼稚園 3~5歳の子どもの利用料のうち、月額上限2.57万円が無償化
- 認定こども園 利用料が無償化
- 幼稚園の預かり保育
「月内の利用日数に450円を掛けた額」と「実際の預かり保育料」を比較し、小さいほうが月額1.13万円まで無償
市町村から「保育の必要性の認定」を受ければ無償化の対象 - 通園送迎費、食材料費、行事費などは実費負担
(年収360万円未満相当世帯と第3子以降の子どもは、おかずやおやつ等の費用が免除) - 子ども・子育て支援制度の対象とならない幼稚園は、認定や利用料の請求について市町村に要確認
認可外保育施設の無償化
無償化となる条件
- 都道府県に届出し、国が定める基準を満たす認可外保育施設であること
ただし、基準を満たしていない場合でも5年間の猶予期間あり - 市町村から「保育を必要とする事由」を受けること
就労等の要件を満たす必要がある
概要
- 3~5歳までの子どもは月額3.7万円まで、
0~2歳までの住民税非課税世帯の子どもは月額4.2万円までの利用料が無償となる - 費用を立て替え、3ヶ月ごとに自治体へ請求する
参考:幼児教育・保育の無償化概要-こども家庭庁
無償化の対象ではありたいけど働く時間を減らしたい場合は、市町村規定の「保育を必要とする事由」の条件内で就労時間を調整しましょう。
求職中の「猶予期間」を園に確認
継続利用に就労条件があり、かつ派遣のお仕事が決まる前に退職する場合は、求職期間中の「猶予期間」があるかどうかも確認しておきましょう。
- 猶予期間とは?
- 退職してから次の勤務先が決まるまで保育施設の利用を継続できる期間。
どのくらいの期間かは園により異なります。
猶予期間中に転職先(派遣先)が決まらなければ、幼稚園の預かり保育を利用できなくなったり、通っている認可外保育施設を退園となってしまう可能性もあります。
急いで派遣先を決めないとという焦りから、納得のいかない派遣先で妥協してしまうということにもなりかねません。
なるべく休職期間が長くならないように、ある程度派遣のお仕事探しを進めてから退職することをおすすめします。
園の利用に就労条件がある場合、退職後は速やかに園に連絡しましょう。
退職したことはすぐに園が把握できるものではありませんが、連絡していないとバレた場合、通園中の園を強制退園となったり、その後再び利用申請する際 かなり不利になる可能性があります。
派遣先が決まってから退職の報告をしたい気持ちはあるけど、今後のためにも連絡はちゃんとしておこう。
派遣社員になるための具体的なステップ
子どもが幼稚園や認可外保育施設に通園している場合、ママが派遣社員になるステップは以下のとおりです。
- 継続利用の就労条件があるか
- 求職中の猶予期間(就労条件があり、派遣のお仕事が決まる前に退職する場合)
退職後は、速やかに園に連絡しましょう。
派遣求人サイトなどからお仕事に応募します。
対面や電話、WEBなどで面談を行います。希望する勤務条件や職種、スキルレベルを伝え、適切な案件を紹介してもらうための情報を共有します。
派遣会社が、登録者の希望やスキルに合った派遣先を紹介してくれます。
就業を始める前に、派遣先から面談を受けたり、職場見学ができる場合があります。
派遣先が決まれば、派遣会社と契約を締結し、仕事が始まります。
雇用契約を結んだあと、派遣会社に発行してもらいます。発行には時間がかかることもあるため、就労証明書が必要な場合は前もって派遣会社に伝えておきましょう。
就労証明書のほかに、市町村指定の変更届も提出する必要があります。
ステップ⑦と⑧は、園から必要と言われた場合にのみ対応
【初めての派遣登録でも安心】子育て中の主婦が派遣社員になるには?【ポイントと基本の7ステップ】
まずは、利用条件や猶予期間があるかを園に確認してみましょう。
派遣社員に転職するワーママが退職するタイミングは?
ママの退職手続きにおすすめのタイミングは、園の就労条件の有無や、いつ派遣の契約をするかによっても変わります。
該当するリンクをクリックしてください。
利用している園に就労条件があり、派遣のお仕事を決めてから退職する場合
ママの退職の手続きは、契約が完了している⑥~⑧ステップの間に行いましょう。
契約=「派遣のお仕事を始められるという約束」になるからです。
契約前に退職の手続きを進めてしまうと、万が一契約が白紙になれば無職(求職中)となり、認可外保育園を退園となったり、預かり保育が利用できなくなってしまう可能性があります。
- 退職前の引継ぎなどに一定の期間が必要な場合は、就労開始日について派遣会社へ事前に相談しておきましょう。
- 転職後、勤務先変更の届け出や就労証明書の提出が必要な場合があるので、園に必要書類を確認しましょう。
派遣契約をしてから退職するなら、園に就労条件があったとしても利用状況が変わる危険はありません。
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利用している園に就労条件があり、派遣のお仕事が決まる前に退職する場合
ママの退職の手続きは、①~⑧ステップのどのタイミングでも行えます。
猶予期限切れでの退園を避けるため、求職期間が長くならないようになるべく大きい番号のステップでのタイミングで退職することをおすすめします。
園に必要書類を確認しましょう。
- 就労条件のある園では、転職後に就労証明書の提出が必要な場合があります。
- 退職や派遣先が決まった際には、その都度変更の届け出が必要なこともあります。
気持ちは早く退職してしまいたいかもしれませんが、転職活動はなるべく進めておくことをおすすめします。
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利用している園に就労条件がない場合
利用している園に就労条件がない場合、ママの退職の手続きは①~⑧ステップのどのタイミングでも行えます。
(就労条件がないため、⑦・⑧のステップは不要である可能性が高いです。)
求職期間中も園の利用費支払いは続くため、なるべく大きい番号のステップでのタイミングで退職することをおすすめします。
退職後や派遣先が決まった際に、その都度変更の届け出が必要な場合があります。
園に必要書類を確認しましょう。
就労条件がないと退園の心配がないので、派遣のお仕事探しに専念できますね。
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まとめ 通っている園の就労条件を確認して、効率的に派遣社員に転職しよう
子どもが幼稚園・認定こども園(1号認定)・認可外保育施設に通っているワーママが、派遣社員になる具体的なステップを解説しました。
通っている園に就労条件があるかどうか、また派遣契約が退職の前か後かによって、必要な確認事項が異なります。
通っている園への確認事項
- 継続利用の就労条件があるか
- 求職中の猶予期間(就労条件があり、派遣のお仕事が決まる前に退職する場合)
ママが退職するおすすめのタイミング
- 園に就労条件があり派遣のお仕事を決めてから退職する場合
- 園に就労条件があり派遣のお仕事を決める前に退職する場合 いつでも退職してOK!でもなるべく派遣社員になるステップは進めておくのがおすすめ。
- 利用している園に就労条件がない場合 いつでも退職してOK!でもなるべく派遣社員になるステップは進めておくのがおすすめ。
あてはまる条件のステップを参考にしてもらえるとうれしいです。
まずはステップの①から始めてみてくださいね。
小さい子どもがいるママにとって、派遣社員として働くことは ゆとりのある家事育児と仕事の両立をかなえてくれるはずです。
ママの転職活動を応援しています!
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