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派遣社員になるには、どう行動すればいいのかな?
子どもの預け先のこともあるし、働き始めるにはなにから始めたらいいんだろう?
子育て中の主婦が転職や就職をしようとすると、子どもの預け先のことも考える必要があり、何から手をつけたらいいのか悩みますよね。
ママの転職活動や就職活動が複雑なのは、子どもの預け先に親の就労条件が必要な場合が多いからです。正社員やパートではなく派遣社員になるにしても、子どものいない女性よりも少し複雑になります。
私は、子どもが0歳のころから認定こども園に預けて働いている現役の派遣社員ママです。
派遣社員ママとして働くことは、家事育児と仕事の両立がしやすく心にゆとりを持てる働き方だなと実感しています。
この記事では、ママが派遣社員になるためのポイントや、基本の7ステップを解説します。この記事を読むと、ママが派遣社員になるためになにをすればよいのかがわかります。
結論から言うと、以下の状況により必要な手順や確認事項が異なります。
- 働いているママ いつ退職したいか
- 専業主婦ママ 子どもの預け先は決まっているか
- 子どもの年齢
それぞれの状況ごとに手順を解説しますので、参考になればうれしいです。
前提条件:家計を主に支えるのはママ以外の人であること
派遣社員のデメリットとして、「正社員よりも年収が下がる」「正社員よりも雇用が不安定」という点があります。世帯の家計を主に支えている人がママの場合、そのママが派遣社員になると世帯年収が激減してしまう可能性があります。
生活資金が極端に減ると、「ママが心にゆとりをもって育児と仕事を両立できる」という派遣社員ママ最大のメリットが活かせなくなってしまいます。
そのため本記事では、「家計を主に支えるのは夫(または夫以外の家族やパートナー)」というモデルケースを想定して、子育て中のママ向けに派遣社員をおすすめしています。
派遣社員とは派遣会社と雇用契約を結ぶ働き方
派遣社員とは、派遣会社に雇用されている労働者が派遣先企業で仕事を行う雇用形態であり、「間接雇用」です。
他の雇用形態とは違い、派遣社員の雇用主は派遣会社であり、働く場所である派遣先企業ではありません。派遣先の企業で働きながら、給与や福利厚生・社会保険などの手続きは派遣会社が行う仕組みです。
ここが正社員やパートなどの「直接雇用」と大きく異なる点です。
派遣社員が受けられる福利厚生は、実は正社員と同等です。
▼詳しくはこちらの記事をご参考に▼
【産休・育休経験あり】派遣社員の福利厚生は正社員並み!出産・育児サポートやママ支援も
- 派遣会社
- 派遣社員の雇用主。派遣先企業と契約を結び、労働者を派遣する役割を持っています。派遣社員の給与や福利厚生、社会保険の管理はこの派遣会社が担当します。
- 派遣先企業
- 派遣社員が実際に働く場所で、業務指示や仕事の内容を指示します。しかし雇用主ではないため、給与支払いや契約管理は行いません。
例えば、派遣会社Aに雇用されている田中さんが派遣先企業Bで事務業務を行う場合、田中さんの給与は派遣会社Aから支払われ、仕事の指示は派遣先企業Bから出されます。
雇用主である派遣元と、就業先である派遣先は別の会社です。
派遣社員の就労証明書は派遣会社に作成してもらう
小さい子どもの親が働くには、保育所や学童保育などの子どもの預け先が必要です。
預け先の利用に就労条件がある場合、親が転職したときや、あらたに働き始めるときに「就労証明書」を市町村へ提出する必要があります。派遣社員の場合、この就労証明書は派遣会社に作成してもらいます。
ですが派遣社員の就労証明書は、派遣会社に登録さえすれば発行してもらえるものではありません。派遣会社に登録後、実際に派遣先での就業が決まって初めて発行してもらうことができます。
派遣先での就業が決まったら、派遣会社に早めに就労証明書を発行してもらい、変更届けなど必要書類とともに市町村や利用している園へ提出しましょう。
- 変更届けとは
- 保育所や学童保育を利用していて、就業先や就業状況などが変わった時に市町村へ提出する書類。書式は市町村により異なります。
派遣会社に登録するだけじゃなく、派遣先が決まらないと就労証明書は発行してもらえません。
派遣の種類(一般派遣・無期雇用派遣・紹介予定派遣)
派遣にはいくつかの種類があり、働き方や契約内容によって異なります。以下は代表的な派遣の形態です。
一般派遣(有期雇用派遣・登録型派遣)
一般派遣は、労働者が派遣会社に登録し、企業のニーズに応じて派遣先に派遣される形態です。有期雇用派遣や登録型派遣とも呼ばれます。この働き方は、短期・長期や就業時間が自由に選べるため、時間に制約のある人や、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が求められる人に向いています。
育児と仕事の両立は無理?派遣社員ママならかなう!【子育て主婦が実体験よりメリット・デメリットを解説】
無期雇用派遣
無期雇用派遣は、常用型派遣とも呼ばれます。派遣会社と無期限の雇用契約を結び、派遣先企業で業務を行う形態です。同一の派遣会社のもと一般派遣としての就業が5年継続していると、無期雇用派遣に転換できます。
派遣会社との雇用関係が無期限になるため、派遣先企業が変わっても安定した雇用が得られます。
無期雇用派遣とは?現役の無期雇用派遣ママが実体験と注意点を解説【子育て主婦におすすめ】
紹介予定派遣
一定期間(通常3~6か月)、派遣社員として働いたあと、派遣先企業が正社員としての採用を検討する形態です。職場の雰囲気を事前に確認できるため、入社後のミスマッチが少ないのが特徴です。
初めて派遣社員として働いていくなら、一般派遣からのスタートとなります。
子育て中の主婦が派遣社員になる基本ステップ
派遣社員になるための段階は、基本的に以下の1~5ステップです。
それに加え、就労条件がある預け先を利用しているママは、6・7のステップが加わります。
派遣求人サイトなどからお仕事に応募します。
対面や電話、WEBなどで面談を行います。希望する勤務条件や職種、スキルレベルを伝え、適切な案件を紹介してもらうための情報を共有します。
派遣会社が、登録者の希望やスキルに合った派遣先を紹介します。
就業を始める前に、派遣先から面談を受けたり、職場見学ができる場合があります。
派遣先が決まれば、派遣会社と契約を締結し、仕事が始まります。
小さい子どもがいる場合は、子どもの預け先によりさらにステップが加わります。
子どもの預け先に親の就労証明書が必要な場合は、雇用契約を結んだあとに派遣会社に発行してもらいます。
転職して派遣社員になった場合は、就労証明書のほかに変更届も提出する必要があります。
具体的には、子どもの預け先やママの勤め先により異なります。
以下では、各ステップを詳しく解説します。
①インターネット上で応募する
求人サイトや派遣会社のサイトを通して、インターネット上で個人情報などを入力して応募します。
おすすめなのは、はたらこねっとなどの派遣求人サイトでお仕事を探し、そこから応募する方法です。派遣会社を最初に絞ってしまうよりも、働きやすいお仕事選びから始める方が効率的だからです。
おすすめ派遣求人サイト3選と、応募方法を解説した記事はこちら
おすすめ派遣求人サイト
②派遣会社に登録する
応募後、メールや電話で派遣会社から登録の案内があります。派遣会社に直接行って登録する方法の他に、電話やWEB面談で登録ができる場合もあります。
登録では履歴書や職務履歴書を提出し、スキルや希望するお仕事などを派遣会社と共有します。
応募したお仕事がまだ募集されているかを登録前に確認しておきましょう。 派遣求人サイトからお仕事に応募した場合は、
早めに派遣会社に伝えておくこと
- 子どもがいること
- そのために譲れない条件
- 就業決定後に就労証明書を発行してもらいたいこと(必要な場合)
③派遣会社から仕事を紹介してもらう
登録後、希望条件やスキルに合ったお仕事が派遣会社から紹介されます。
業務内容や就業時間、時給、通勤時間などを確認しましょう。
希望に合わないお仕事は辞退することもできます。
④派遣先から面談や職場見学を受ける
就業を始める前に、派遣先から面談を受けたり、職場見学ができる場合があります。
どちらも派遣会社の担当者が一緒に同行してくれます。
実際に一緒に働くことになる人や、職場の雰囲気を見ることができます。
スキルと仕事が見合わない・雰囲気が合わないなどと感じた場合、この段階でも辞退することは可能です。
⑤派遣会社と契約する
派遣先が決まれば、派遣会社と契約を締結します。
ここでいう契約は、派遣先での就業条件などが明記されたものです。
(②「派遣会社への登録」とは別の契約)
業務内容や時給など確認し、契約しましょう。
契約後、派遣先でのお仕事が始まります。
⑥派遣会社に就労証明書を発行してもらう
派遣先での就業が決まれば、派遣会社に就労証明書を発行してもらえます。
就労証明書発行のためには市町村の書式が必要だったり、郵送などで時間がかかることもあります。就労証明書の発行が必要なことは、派遣会社へ早めに伝えておきましょう。
子どもの預け先に就労条件がなければ、就労証明書は不要な場合もあります。
⑦就労証明書(と変更届け)を市町村に提出する
現在すでに働いている場合は、今の会社から派遣先に就業先が変わるため、市町村に変更届けの提出も必要です。就労証明書と一緒に提出しましょう。
保育所など預け先から市町村に提出してくれることもあります。
詳細な提出書類や申請方法は市町村により異なるため、確認しておきましょう。
子どもの預け先に就労条件がなければ、就労証明書は不要な場合もあります。
【子どもの預け先やママの就業状況別】子育て中の主婦が派遣社員になる詳細ステップ
前項の基本ステップで解説したとおり、子育て中の主婦が派遣社員になるには、子どもの預け先の就労条件の有無により就労証明書の発行と提出が必要です。
加えて子どもの預け先やママの就業状況ごとに、注意しておくべきポイントがあります。各項目から飛べる別記事から詳細ステップを確認できます。
子どもが保育園児の正社員・パート主婦が派遣社員になる方法
子どもが保育所(2号・3号認定区分)などに通っている場合、親の就労は必須です。
ただし、2号認定で認定こども園を利用している場合は、1号認定に変更すれば就労条件が不要になります。
ママが退職する時期によって気をつけるポイントがあります。
ママが派遣のお仕事を
決めてから退職する場合
- 就労時間が保育施設利用の条件を満たせるかを市町村に確認
- 就労時間が足りない場合は幼稚園や認可外保育施設なども検討
ママが派遣のお仕事を
決める前に退職する場合
- 就労時間が保育施設利用の条件を満たせるかを市町村に確認
- 求職中の「猶予期間」を市町村に確認
- 就労時間が足りない場合や退園になった場合は、幼稚園や認可外保育施設なども検討
通っている保育所などを誤って退園となることのないよう、ポイントを意識して転職活動を進めましょう。
より詳しく解説した記事はこちら
- 子どもが保育所や認定こども園(2号認定)に通うワーママが派遣社員になるには
- 子どもが幼稚園・認定こども園(1号認定)・認可外保育園に通うワーママが派遣社員になるには
- 子どもを幼稚園に転園させてワーママが派遣社員になるには
- 子どもを認可外保育園に転園させてワーママが派遣社員になるには
子どもが小学生の正社員・パート主婦が派遣社員になる方法
ママが派遣社員になっても子どもの預け先を継続することは可能ですが、気をつけるべき点があります。ポイントは、「公設の学童保育を利用しているかどうか」と「ママが退職する時期」です。
公設の学童保育を利用中で、
派遣のお仕事を決めてから退職する場合
- 就労時間が学童保育の利用条件を満たせるかを市町村に確認
- 就労時間が足りない場合は他のサービスの利用を検討
公設の学童保育を利用中で、
派遣のお仕事が決まる前に退職する場合
- 就労時間が学童保育の利用条件を満たせるかを市町村に確認
- 求職中でも学童保育を利用できるかを市町村に確認
- 就労時間が足りない場合は他のサービスの利用を検討
公設の学童保育以外の
預け先を利用している場合
- 就労時間による利用条件があるかを預け先に確認
- 求職中でも利用できるかを預け先に確認
誤って学童保育を退所となってしまわないよう、気をつけて転職活動を進めましょう。
より詳しく解説した記事はこちら
子どもが未就学児の専業主婦が派遣社員になる方法
未就学児をもつ専業ママが派遣社員になるには、まずは働く間の子どもの預け先が必要です。また3歳未満か3歳以上で認定区分が変わるため、対策も異なります。
子どもが幼稚園や認定こども園
(教育認定)に通っている場合
- 預かり保育の有無を確認
- 預かり保育がないor預かり保育の就労条件が満たせない場合の対策
- 市町村から「保育の必要性の認定」を受ける
子どもが3歳以上で、幼稚園や
認定こども園に通っていない場合
- 幼稚園・認定こども園(教育認定)入れる
- 保育所・認定こども園(保育認定)入れる
- 認可外保育園に入れる
子どもが3歳未満の場合
- 保育所・認定こども園(保育認定)に入れる
- 認可外保育園に入れる
保活は大変そうに感じるかもしれませんが、今は色々な選択肢がありますよ。
より詳しく解説した記事はこちら
派遣社員への転職活動は子育て中の主婦でもカンタン
直接雇用の転職活動(特に正社員への転職)と比べると、派遣社員には比較的楽に転職できます。
- 企業研究をする必要がない
- 転職活動の際に企業研究をする理由は、企業での働き方と自分の志向が合うかどうかを確認するためです。
派遣社員の場合は自分の希望する条件を伝えると、派遣会社が派遣先と派遣社員をマッチングしてくれるので、企業研究は不要です。
- 企業ごとの履歴書作成が不要
- 通常の転職活動では、応募企業ごとに志望動機などを記入した履歴書が必要です。
派遣社員の場合、自分の職務経歴やスキルを派遣会社に登録することで派遣先とマッチングしてくれるので、履歴書は不要です。
派遣会社に登録する際には履歴書が必要ですが、最初の1回のみです。
- 面接がない
- 派遣先企業が派遣社員を面接で選考することは労働者派遣法で禁止されているため、面接がありません。
就業前に派遣会社の担当者同行で面談を受けたり、職場見学ができることはあります。
面談は選考ではないので緊迫した雰囲気はなく、派遣会社の担当者もフォローしてくれるので気負わずにのぞめます。
出展:派遣労働者の皆様へ-厚生労働省(PDFファイルP2)
毎日忙しいママも、気持ち的にも時間的にも比較的ラクに転職活動ができます!
子育て主婦が派遣のお仕事を選ぶ際の3つのポイント
私の経験上、子どもがいる主婦が派遣社員になるには、派遣会社選びから始めるのではなく「派遣のお仕事探しから始める」のがおすすめです。先に派遣会社を絞ってしまうのは効率が悪いからです。お仕事探しから始めることで、希望条件に合う働きやすいお仕事に就くことができます。
派遣のお仕事探しのポイントは、以下の3点です。
- 希望に合うお仕事か
- 自分のスキル・職務経歴や、希望する勤務時間・勤務日数、自宅からの距離などの条件に合ったお仕事を選びましょう。
- 子育て中の主婦に理解のある環境か
- 子供の体調不良や、学校・保育所などの行事、家族の急な用事で休む必要があることを考慮し、休みの対応が柔軟なお仕事を選ぶことが大切です。
- 扶養内で働けるか
- 扶養内で働きたい場合は、その条件を満たすお仕事を確認しましょう。
具体的な派遣のお仕事探しについて、詳しくはこちら
子育て主婦が派遣社員として働くためのアピールポイント
小さな子どもがいると、派遣先からはネガティブな印象を持たれる可能性があります。
子どものことで急な休みが多いかも?
あまり仕事を頼めないかも?
実際に子どもは体調を崩しやすいので、急な早退や休みが頻繁になることもあります。保育所や学童保育のお迎え時間にも○時までと制限があったり、帰宅後にこなす家事育児のことを考えると、残業もなかなかできません。
でもあらかじめ対策をしておけば、派遣先にとっては安心して仕事を任せられることになり、契約に繋がりやすくなります。もし現職で実際に行っている対策があれば、それもアピールしましょう。
派遣会社に事前に伝えておけば、派遣会社から派遣先に伝えてくれます。
対策例
- 緊急時には、夫・祖父母やファミリーサポートの助けがある
- 子どもが病気になった時には、病児保育を利用する
- 許容できる残業時間を伝える(「残業できない」とは言わない)
大切なことは「本当にできる対策だけを伝える」ことです。例えば、残業が多いと困るのに「残業できる」とは言わないようにしましょう。
契約継続のためには「子育て中でも仕事に真摯に取り組む姿勢がある」ということを、就業してからも示していく必要があるからです。
最初のアピールポイントと就業してからの勤務態度が違うと、契約を続けてもらうにはマイナス要因になってしまいます。
まとめ 子どもの預け先の特徴を把握して、効率的に派遣社員に転職しよう
子育て中の主婦が派遣社員になるための基本ステップとポイントを解説しました。子どもの預け先や、ママの就労状況・いつ退職するかなどにより、詳細ステップは異なります。
子どもの預け先
- 利用中の預け先は就労条件があるか
- 利用中の預け先がない場合、どんなところに入れられるか
ママの就労状況
- 派遣のお仕事を決めてから退職したい
- 派遣のお仕事が決まる前に退職したい
- 専業主婦のため働いていない
以上の条件の掛け合わせにより、必要な手順や確認事項が変わります。あてはまる条件の詳細記事を参考にしてもらえるとうれしいです。
小さい子どもがいるママにとって、派遣社員のお仕事は子育てと仕事を両立させてくれるはずです。
ママの転職活動を応援しています!
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