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仕事が忙しくて子どもとの時間を作れていないなあ。育児と仕事の両立なんか無理…
仕事よりも子育てを大事にしたい。どんな働き方がいいんだろう?
仕事と育児の両立って本当に大変ですよね。現在の日本だと、残念ながら「女性が育児と家事をメインでやるのが普通」という風潮がまだあります。
実際に厚生労働省の調査でも、次のような傾向が見て取れます。
- 1日の育児時間は女性の方が長い
- 子の体調が悪い時の育児の担い手は女性であり、そのために休暇をとるのも女性
- 短時間勤務で働きながら子育てをするのは女性
参考:令和2年度 仕事と育児等の両立に関する実態把握のための調査研究事業(図表Ⅲ- 136、図表Ⅲ- 148、図表Ⅲ- 116参照/PDFファイル)-厚生労働省
女性は男性よりも育児の負担割合が大きいので、「仕事と育児の両立が難しい」と感じるのは当然のことです。
私は中小企業の正社員として約6年間勤務後、現在は派遣社員歴9年になる一児の母です。派遣社員は子持ちの主婦にとって働きやすく、子育てと仕事を両立しやすい選択だと実感しています。
この記事では、私の実体験をとおして主婦が派遣社員として働くメリット・デメリットや、どんな人が派遣社員ママに向いているかを解説します。この記事を読むと、子育てと仕事の両立に悩むママがどう行動すればよいかがわかります。
結論からいうと、「キャリアや年収を高めることよりも、子育てに時間や気持ちを向けたいママ」は派遣社員として働くことをおすすめします。
ママの「派遣のお仕事探し」についてはこちらの記事をご参考に
前提条件:家計を主に支えるのはママ以外の人であること
派遣社員のデメリットとして、「正社員よりも年収が下がる」「正社員よりも雇用が不安定」という点があります。世帯の家計を主に支えている人がママの場合、そのママが派遣社員になると世帯年収が激減してしまう可能性があります。
生活資金が極端に減ると、「ママが心にゆとりをもって育児と仕事を両立できる」という派遣社員ママ最大のメリットが活かせなくなってしまいます。
そのため本記事では、「家計を主に支えるのは夫(または夫以外の家族やパートナー)」というモデルケースを想定して、子育て中のママ向けに派遣社員をおすすめしています。
派遣社員とは派遣会社と雇用契約を結ぶ働き方
派遣社員は、派遣会社に雇用されている労働者が、派遣先企業で仕事を行う雇用形態です。
重要なのは「雇用主が誰か」という点です。派遣社員の雇用主はあくまで派遣会社であり、働く場所である派遣先企業ではありません。正社員やパート・アルバイト等の「直接雇用」ではなく「間接雇用」となります。
派遣先企業(派遣社員が働く場所)は変わることがありますが、給与の支払いや福利厚生の支給は派遣会社が行います。
派遣社員が受けられる福利厚生は、実は正社員と同等です。
▼詳しくはこちらの記事をご参考に▼
【産休・育休経験あり】派遣社員の福利厚生は正社員並み!出産・育児サポートやママ支援も
- 派遣会社
- 派遣社員の雇用主。派遣先企業と契約を結び、労働者を派遣する役割を持っています。派遣社員の給与や福利厚生、社会保険の管理はこの派遣会社が担当します。
- 派遣先企業
- 派遣社員が実際に働く場所で、業務指示や仕事の内容を指示します。しかし雇用主ではないため、給与支払いや契約管理は行いません。
例えば、派遣会社Aに雇用されている田中さんが派遣先企業Bで事務業務を行う場合、田中さんの給与は派遣会社Aから支払われ、仕事の指示は派遣先企業Bから出されます。
雇用主である派遣会社と、働く場所である派遣先企業は違う会社です。
派遣の種類(一般派遣・無期雇用派遣・紹介予定派遣)
派遣社員には、いくつかの種類があります。本記事では、主に一般派遣について解説しています。
一般派遣(有期雇用派遣・登録型派遣)
一般派遣は、労働者が派遣会社に登録し、企業のニーズに応じて派遣先に派遣される形態です。有期雇用派遣や登録型派遣とも呼ばれ、企業の短期的な人手不足やプロジェクトでの求人に応じて派遣されることが一般的です。この働き方は、短期・長期や就業時間が自由に選べるため、時間に制約のある人や、自分のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方が求められる人に向いています。
たとえば、子育てのためにフルタイム勤務が難しい場合、週3日だけの勤務や、短期的に働くことが可能です。自身のライフスタイルに合わせて仕事を選ぶことができるため、柔軟性が最大のメリットです。
日本の派遣法では、同じ派遣先で3年以上働くことが禁止されています。3年を超えてその企業の同一部署で働き続けるためには、派遣先企業の直接雇用になるか無期雇用派遣に転換する必要があります。
参考:派遣で働く皆様へ(PDFファイル)−厚生労働省
無期雇用派遣(常用型派遣)
無期雇用派遣は乗用型派遣とも呼ばれ、派遣会社と無期限の雇用契約を結び、派遣先企業で業務を行う形態です。無期雇用派遣は3年ルールの対象外のため、企業の同一部署で3年を超えても働き続けることができます。主に月給制のため給与の安定や雇用保障が得られ、派遣社員としてのキャリアを築きたい人にとって魅力的な選択肢です。
ただし、派遣先での契約が終わってしまうと次の派遣先は自由に選ぶことができず、派遣会社が指示する派遣先で就業しなければなりません。
▼無期雇用派遣について詳しくはこちらの記事をご参考に▼
無期雇用派遣とは?現役の無期雇用派遣ママが実体験と注意点を解説【子育て主婦におすすめ】
紹介予定派遣
紹介予定派遣は、派遣社員として一定期間働いた後、その派遣先企業で正社員として登用される可能性がある契約形態です。派遣期間は通常6か月以内で、この期間中に企業は派遣社員の働きぶりや適性を見極めます。派遣社員にとっては、企業の実際の職場環境や仕事の内容を確認しながら正社員になるかどうかを判断できるのが大きな利点です。
企業文化が自分に合うか・職場の雰囲気が心地よいかを実際に体験し、正社員になる前に見極めることができるため、ミスマッチを避けることができます。
派遣と他の雇用形態との違い
派遣という働き方は、正社員とは異なり柔軟さがある一方で、雇用の安定性にはすこし欠ける面があります。他の雇用形態との違いを詳しく説明します。
- 正社員
- 正社員は、企業に期間の定めなく直接雇用されるため、基本的に長期的な雇用が保証されています。他の雇用形態よりも年収が高く定期昇給や昇進もある一方で、仕事の内容や責任が重く、時間外労働や転勤の可能性もあります。
そのため仕事とプライベートのバランスを取るのが難しい場合があります。
- 契約社員
- 契約社員も企業と直接契約を結びますが、雇用期間が定められている点が特徴です。契約期間が終了すると、更新がない限りはその企業での雇用が終了します。
正社員と同じような仕事をする場合もありますが、長期的な雇用は保証されません。
- パート・アルバイト
- パートやアルバイトも企業と直接契約を結び、主に時給制で働きます。正社員と比べて勤務時間が短く、学生や主婦など、自由な時間を求める人に向いています。ただし、昇給や昇進のチャンスは少ないのが現実です。
派遣社員ママのメリット
子育て中の主婦が一般派遣として働くことには、以下のようなメリットがあります。
- 柔軟な働き方ができる
- 心に余裕をもちやすい
- 未経験でも挑戦できる
- スキルアップができる
- アルバイトやパートと比べると高時給
- 仕事のパートナーができる
柔軟な働き方ができる
派遣社員は、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができる点が大きな魅力です。子どもがいる主婦なら1日の勤務時間や週の勤務日数を減らしたり、自宅近くの勤務地のお仕事を選ぶことで、時間にゆとりのある働き方ができます。
時間契約のため、定時になればすぐに帰りやすく、残業する場合は当然残業代がつきます。「子どもが3歳になったら時短勤務終了」ということもなく、ずっと短時間勤務を続けることができます。
私は育休復帰後、時短勤務を続けています。それでも帰宅後は忙しいですが、毎日できるだけ「子どもと遊ぶ時間」をつくれています。
たまに残業することもありますが、サービス残業はありません。
心に余裕をもちやすい
派遣社員は正社員や契約社員よりも仕事内容や責任が軽いです。そのため、仕事とプライベートの切り替えがしやすく心に余裕をもちやすいです。退社後は余計な雑念が入らないので、気が滅入ることもなく子どもに向き合いやすくなります。
また派遣社員は派遣先の休日配置により休みが決まるため、派遣先が大企業やそのグループ会社なら「完全週休2日制・祝日休み・夏季、冬季の長期休暇」など年間休日が多くとれます。
仕事の内容が軽いので、有給休暇もとりやすいです。
未経験でも挑戦できる
派遣社員のお仕事は、未経験者でも挑戦できる職種が多いです。特に事務職や軽作業、接客業などは特別なスキルが必要ありません。
あとでも触れますが、派遣会社は研修の実施を義務付けられているため、初めての業界や職種であっても安心して仕事を始められる環境が整っています。
未経験の職種でも、研修があれば挑戦しやすいです。
スキルアップができる
派遣社員は契約が終了すると次の職場に移るため、様々な企業で経験を積むことができます。その結果、短期間で多様なスキルや知識を習得できます。大企業やそのグループ会社で働くことも比較的容易なため、そのノウハウや仕事の仕組みを知ることができます。
雇用に期限があるからこそのメリットです。
パートやアルバイトと比べると高時給
派遣社員の給与は、パートやアルバイトよりも高めに設定されています。会社の直接雇用となるパート・アルバイトよりも、求人や面接、給料や社会保険料の支払い等にかかるコストを削減できるからです。
夫の扶養内で働くためにパートを選択している主婦も多いです。それでもパートより高時給の派遣社員として働くと、より短い時間で同じ金額を稼ぐことができます。忙しいママにとっては活かせる時間が増えるのはうれしいですよね。
派遣社員はデスクワークの印象が強いかもしれませんが、アパレル系やショップ販売員、スーパーのレジなど、パートやアルバイトでも募集しているようなお仕事もあります。
同じ職種なら、派遣社員の方が収入面でお得です。
直接雇用にはない仕事のパートナーができる
派遣社員には「派遣会社」という心強い仕事のパートナーがついています。これは間接雇用である派遣社員だけがもつメリットで、正社員・契約社員・パートタイムなどの直接雇用にはありません。
- 自分の経歴やスキルにあう仕事を探してくれる
- 仕事の悩みだけでなく、職場や働き方などの悩みも相談できる
- 昇給交渉してくれる
- 給与発生で教育訓練が受けられる
自分の経歴やスキルにあう仕事を探してくれる
お仕事を探すとき、自分の経歴やスキルをわかってくれている派遣会社が後押ししてくれるのは、とても心強いです。派遣会社によっては紹介予定派遣や正社員などの求人を扱うこともあるため、派遣社員になったあとのほかの雇用形態への転身も目指せます。
ママの転職活動は子どもの預け先のことも調整しながらになるので大変ですが、派遣社員ならお仕事探しは派遣会社にある程度お任せできます。
仕事の悩みだけでなく、職場や働き方などの悩みも相談できる
仕事のことで派遣先に直接言いづらいことがあれば、派遣会社の担当者に相談することができます。仕事そのものへの悩みだけでなく、職場や働き方などの悩み相談も可能です。
例えば「仕事が多くて大変」「同僚(正社員・派遣社員問わず)とうまく付き合えない」「妊活中・妊娠中・子育て中の働き方」「今後のキャリアプラン」など、仕事に関するいろいろな悩みを相談できます。(具体的な仕事のやり方などは、派遣先に直接確認するほうがよいこともあります。)
相談内容によっては派遣会社から派遣先に調整依頼などの交渉をしてくれて、悩みが解決することもあります。
昇給交渉してくれる
派遣先への昇給交渉も派遣会社がしてくれます。
基本的に、正社員のような定期昇給は派遣社員にはありません。しかし契約内容で求められている基準以上の仕事をして派遣先に成果が認められれば、昇給できる可能性はあります。
派遣会社と成果内容を共有すると、派遣先に昇給交渉をしてもらえます。
教育訓練が有給で受けられる
すべての派遣社員は、派遣会社が行う教育訓練を無償かつ有給で受けることができます。派遣会社は派遣社員に対して教育訓練を行うことが派遣法で定められているため、派遣社員になれば必ずその派遣会社の教育訓練を有給(給与発生)で受けることができます。
参考:派遣労働者のキャリアアップのため、教育訓練計画を策定してください。(PDFファイル)-厚生労働省
派遣社員ママのデメリット
一方、派遣社員としての働き方にはデメリットもあります。ここをよく検討して、派遣社員になるかの判断をしてくださいね。
- 雇用・キャリアが不安定
- 正社員や契約社員よりも年収が下がる
派遣社員ママのデメリット:雇用・キャリアが不安定
派遣契約は期限付きであることが多く、契約が終了すれば次の仕事を探す必要があります。これにより長期的なキャリア形成も難しく、昇進やキャリアアップの機会も限られる場合が多いです。
対策として、一般派遣を経験後に無期雇用派遣に転換する方法があります。無期雇用派遣になることで、3年ルールに縛られず長く働くことができます。
無期雇用派遣について詳しくはこちらの記事をご参考に
無期雇用派遣とは?現役の無期雇用派遣ママが実体験と注意点を解説【子育て主婦におすすめ】
この記事を読んでくれているかたは「夫が家計の中心」の世帯であることが多いと思います。派遣契約が終了しても夫の収入があると世帯収入がゼロになることはありませんが、生活費の半年分は常に預貯金で用意しておくなど、世帯収入が減ったときの対策はしておきましょう。
しかし、派遣先(働く場所)が定期的に変わるということは、以下のようなメリットもあります。
- 仕事の適性がわかる
- スキルアップができる
雇用が不安定だからこそ得られるメリット①:仕事の適性がわかる
派遣先が変わると、とうぜん仕事内容も変わります。
色々な仕事を経験することで、自分にはどのような仕事が合っているのか、逆に向いていないのかがわかります。仕事により必要なスキルも異なるので、スキルアップにも繋がります。
筆者の体験談
私は正社員からの仕事も含め、勤務先が変わるなかで、自分にはどんな仕事が合うのかがわかるようになりました。
事務作業は好きだし、人からも褒めてもらえるので得意だと思う 事務職は合っている
話すことが苦手なので、事務職に必須の電話応対では取り次ぎですむものがいい BtoC企業の正社員より、BtoB企業派遣先の派遣社員が向いている
静かに黙々と仕事がしたいと思っていたけど、全く人と話さないのもつらい ある程度はコミュニケーションが必要な仕事が向いている
実際に勤務先が変わるごとに、「自分に合った仕事」に徐々に近づいていく感覚がありました。
いろいろな仕事を経験することで、自分の向き・不向きがわかるようになります。
雇用が不安定だからこそ得られるメリット②:スキルアップができる
同じ事務職でも、働く会社が変わるとそれに必要なスキルも異なります。 派遣先が変わることで、その先々で異なるスキルを習得できます。
筆者の体験談
私は勤務先ごとに、以下のようなスキルを身に着けました。
基本的なPCスキル、電話応対や報連相・職場の雰囲気づくり等のコミュニケーションスキル、事務処理の正確性とスピード、タスク管理スキル、緊急時の臨機応変な対応
スケジュール管理スキル、Excel操作スキル
ショートカットキーを駆使したPC操作、わかりやすいマニュアル作成、業務効率化の提案力
特に珍しいスキルではありませんが、どれも事務職には即戦力となるものです。各勤務先で身につけたスキルは、後々の勤務先で役立っています。
多数の勤務先を経験することで、スキル習得の幅が広がります。
正社員や契約社員よりも年収が下がる
派遣社員はパートやアルバイトより時給は高いですが、賞与がありません。そのため、正社員や契約社員よりも年収が下がることが多いです。
使えるお金を増やすため、一時的なものもありますが以下のような方法があるのでご参考に。実際にやってみた注意点も記載しています。(別記事へのリンクです。)
- 育休復帰1年目の手取りを増やす方法
- 時短で仕事復帰した場合、復帰1年目の社会保険料を減らすことで手取りを増やすことができます。
- 保育料を下げる方法
- 出産費用を医療費控除し、産休育休中や時短勤務中は配偶者控除をすることで住民税を減らすと、保育料を下げられます。
- 派遣会社に昇給交渉する方法
- 派遣会社に昇給交渉して、昇給額が5倍になった方法を具体的に解説します。
どんな働きかたにも言えることですが、派遣社員になるならメリットとデメリットを理解しておきましょう。
筆者の体験談【正社員と派遣社員の比較】
以下は私が正社員と派遣社員それぞれを経験して感じた違いです。
派遣社員 | 正社員 |
---|---|
退社後に仕事のことはあまり思い出さない 通常業務以外に役割・会議・提出物はほぼない 完全週休2日制・夏季/冬季休暇は9日間・年間休日は約130日 有給休暇が使いやすい 仕事や働き方の相談は派遣会社との面談でできる 派遣会社が昇給交渉をしてくれる 今の派遣先はいつか契約終了になるという危機感 ボーナスがない | 休日も仕事のことを考え込んでしまう 通常業務以外にも与えられる役割・会議・提出物がある 隔週土曜出勤・長期休暇は短い・年間休日は100日以下 有給休暇が使いづらい 仕事や働き方の相談ができる機会がない 定期昇給はあるが社長面談や書類の提出が必要 自分から辞めない限りは働き続けられる ボーナスがある |
派遣社員のほうが〇が多いことからわかるように、派遣社員のほうが働きやすいと感じています。以下は各項目の詳細です。
- 仕事とプライベートの切り替え
- 正社員のころは自分の仕事に思い悩み、退社後や休日も仕事のことをよく考え込んでいました。
派遣社員になってからは、退社後に仕事のことを考えてしまうことはそうないので、心に余裕をもって子どもと接しやすいです。
自分にとって適切な責任感で仕事ができるようにもなりました。その適度な責任のなかで、初めて仕事に対してやりがいや楽しさを感じられました。
- 通常業務以外の仕事
- 正社員のころは通常業務以外にも与えられる役割・会議・提出物なども多く、通常業務だけで毎日必死なうえにそれ以外にも時間や労力を割かないといけないことが苦痛でした。
派遣社員になってからは、役割を与えられることも会議の出席や提出物もなく、とても気が楽です。
- 休日
- 正社員のころは隔週土曜出勤があり長期休暇は短く、年間休日は100日もありませんでした。有給休暇が使いづらい雰囲気があり、退職するときは有給消化で2ヶ月間休みました。
派遣社員になってからは完全週休2日制で夏季・冬季休暇は9日間ほど、年間休日は130日ほどあり、有給休暇も取りやすいです。休日が多いためリフレッシュしやすく、子ども連れでの帰省や旅行の日程調整もしやすいです。
- 仕事や働き方の相談
- 正社員のころは、上司に仕事や働き方の相談ができる機会も雰囲気もありませんでした。
派遣社員になってからは、派遣会社の担当営業者と定期的な面談の場を設けてくれていて、今までいろいろなことを相談してきました。同僚の派遣社員に問題行動があり業務に支障が出ていること、出産・育休後も今の派遣先で働きたいこと、派遣社員からの転職を考えていることなど、すべての悩みに対していつも真摯に向き合ってくれます。提案や解決までしてくれることもあります。
実際に産休前の派遣先で仕事復帰できた詳細はこちら
【実績あり】派遣社員が産休前と同じ派遣先で仕事復帰する方法【3つの手順】
- 昇給
- 正社員のころは定期昇給はあるものの、昇給考課に必要な社長面談や決められた堅苦しい書式の提出物が苦痛でした。昇給額は派遣社員になってからもあまり変わりません。私の場合、正社員の頃の最大昇給額と派遣社員になってからの月収換算した最大昇給額は、ほぼ同じです(月収換算で4,000円程度)。
派遣社員になってからは、「昇給はありません」と最初から念押しされていたり、念願の初めての昇給が【時給5円UP】というショックなできごとも。そこのともあり、「派遣社員は自分から行動しないと昇給してもらえない」と思い知りました。そこで昇給するために目標設定や成果を記録して派遣会社に提出することで、今は納得できる昇給をしてもらえるようになりました。とはいえ、時短で育休から復帰した最初の昇給にはまたショックを受けました。
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- 雇用の不安定さ
- 現在私は一般派遣から無期雇用派遣になり、今の派遣先では7年間働き続けられています。それでもここで定年まで働いている未来はまったく想像できません。「派遣先からは必要とされている」と感じることはできますが、業務内容は電子化やテンプレート化がどんどん進み、考えて行動することが減ってきたように思います。業務効率化の面ではよいのですが、このまま自動化が進むと、いつかは契約が終了されるときがくるだろうなと感じています。
- 年収の差はボーナスの有無
- 私が正社員営業事務だったころと、派遣社員になってからのひと月の収入はさほど変わりません。隔週の土曜日出勤やサービス残業がなくなり、通勤時間も1時間半程短くなったぶん、時給換算するとむしろ上がったくらいです。でもボーナスはなくなったので、年収でいうと50万円程は下がりました。
それからはお金について勉強を始め、支出を抑えて貯蓄に励みました。
正社員時代になんとなくやっていた地方銀行での普通預金に比べると、iDeCoにジュニアNISA、金利の高いネット銀行等、蓄財の手段が増えました。貯蓄率は「手取りの10%」だったのが、現在は「手取りの40%」に増やせています。
年収が下がったことで、お金と自分の生活に対して真剣に向き合うことができたからだと思っています。派遣社員になり時間にも気持ちにも余裕ができたので、色々と勉強することができています。
派遣社員ママが向いているのは、仕事よりも子育てに時間や気持ちを向けたいママ
派遣社員ママのメリット・デメリットをふまえ、「派遣社員ママに向いている人」は以下に当てはまる人です。
- キャリアを積むことよりも、時間や気持ちに余裕を持って働きたい
- 正社員より年収が下がっても、子どもに時間や気持ちを向けたい
- 世帯年収が下がっても、生活や子育て資金はなんとかなりそう
キャリアアップや収入よりも、子どもとの今の関わりを大切にしたい人に派遣社員ママはおすすめです。
「キャリア・収入重視のママは子どもを大切にしていない」というわけでは決してありません。仕事・育児両立の価値観や限界は人それぞれです。自分の仕事や育児に対する価値観・家庭の経済状況を振り返ることが重要です。
もちろん家族にも相談したうえで決めましょう。
子育て主婦が派遣のお仕事を選ぶ際の3つのポイント
私の経験上、子どもがいる主婦が派遣社員になるには、派遣会社選びから始めるのではなく「派遣のお仕事探しから始める」のがおすすめです。先に派遣会社を絞ってしまうのは効率が悪いからです。お仕事探しから始めることで、希望条件に合う働きやすいお仕事に就くことができます。
派遣のお仕事探しのポイントは、以下の3点です。
- 希望に合うお仕事か
- 自分のスキル・職務経歴や、希望する勤務時間・勤務日数、自宅からの距離などの条件に合ったお仕事を選びましょう。
- 主婦やママに理解のある環境か
- 子供の体調不良や、学校・保育園などの行事、家族の急な用事で休む必要があることを考慮し、休みの対応が柔軟なお仕事を選ぶことが大切です。
- 扶養内で働けるか
- 扶養内で働きたい場合は、その条件を満たすお仕事を確認しましょう。
派遣先に求められるのは、スキルより人柄
2015年から派遣社員を続けていて、様々な派遣社員を見てきた私が感じる「派遣先に求められる人材」は、スキルが高い人よりも人柄がいい人です。派遣社員には即戦力となるスキルが求められるのが一般的です。でも実際のところは、「人柄」や「仕事に対する姿勢」がいちばん大切だと感じています。
仕事に対して成長・改善する意欲や、派遣・正社員関わらずほかの人のことも考える姿勢で仕事をしていると、派遣先からは重宝してもらえます。一見当たり前のことのようですが、正社員・派遣社員にかかわらず仕事の取り組み方は人それぞれだからです。派遣社員の仕事は未経験でも挑戦できるような取り組みやすさがあるからこそ、仕事のスキルよりも普段の勤務態度が大切です。
派遣社員は、正社員よりも「仕事の責任」は軽くなりますが、「責任感」は高くもつことが大切です。
求められる人材になることは、「雇用の不安定さ」への対策にもなります。
派遣のお仕事を始めるまでの流れ
気になる派遣のお仕事が見つかったら、そのお仕事を募集している派遣会社に登録します。基本は1~5のステップです。
派遣求人サイトなどからお仕事に応募します。
対面や電話、WEBなどで面談を行います。希望する勤務条件や職種、スキルレベルを伝え、適切な案件を紹介してもらうための情報を共有します。
派遣会社が、登録者の希望やスキルに合った派遣先を紹介します。
就業を始める前に、派遣先から面談を受けたり、職場見学ができる場合があります。
派遣先が決まれば、派遣会社と契約を締結し、仕事が始まります。
小さい子どもがいる場合は、子どもの預け先によりさらにステップが加わります。
子どもの預け先に親の就労証明書が必要な場合は、派遣会社に発行してもらいます。
転職して派遣社員になった場合は、就労証明書のほかに変更届も提出する必要があります。
具体的には、子どもの預け先やママの勤め先により異なります。
▼ママが派遣社員になる方法について、詳細はこちらの記事をご参考に▼
https://hakenworkmama.com/kihon-7step
まとめ:子育て中の主婦の働き方は、仕事と育児を両立しやすい派遣社員がおすすめ
派遣社員ママのメリットとデメリット、派遣社員ママに向いている人について解説しました。
派遣社員ママのメリット
柔軟な働き方ができる
心に余裕をもちやすい
未経験でも挑戦できる
スキルアップができる
パート・アルバイトと比べると高時給
仕事のパートナーができる
派遣社員ママのデメリットと対策
無期雇用派遣になると3年を超えて同じ派遣先に就業できる。
自分の適性がわかる・スキルアップできるメリットにもなる。
収入と支出を管理し、蓄財方法を確立する。
公的制度を使って実質手取りを増やすこともできる。
私自身は妊活を始めた時点で既に派遣社員となっており、そこから妊娠・産休・育休・仕事復帰も派遣社員として経験しました。ただでさえ女性に負担がかかりやすいこれらのライフステージを、仕事からのストレスや負担をそれほど感じずに過ごせたのはよかったです。
子どもは現在未就学児のため、まだまだ派遣社員としての働き方にメリットを感じています。家事や育児の大変さはもちろんありますが、毎日楽しく過ごせているのは、派遣社員として働けていることが大きいと思います。
仕事や家事育児に悩むママに、派遣社員としての働き方が参考になればうれしいです。
派遣社員になる場合は、派遣会社への登録ではなく派遣のお仕事探しから始めましょう!
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